初めて参加したのがなんとライセンスを手にして1週間後です。会場は豊島公会堂で行われたある研究団体主催のコンクールでした。毎週行われている店舗の勉強会「ゼミ」に比べると遥かに簡単に思えたほどでもあって、初めての参加で入賞を勝ち得る事ができました。


 これは自分にとって大きな自信となりました。「コダマ門下生」というブランドは理容業界における一流の証明でもあり、同じ釜の飯を食う仲間たちが最大のライバルでもある。そんな意識が強く印象に残っていたのです。


その後、いろいろな研究団体が主催するコンクールが開催されていてその度に、挑戦をして入賞を果たしていました。しかしながら優勝の一文字を獲得するまでには至りません。


 コンクールで最もエキサイトしたのは小石川支部の東京都予選でもありました。小石川地区といってもコダマ門下生たちと激闘を戦わせなくてはなりません。当時の種目はカットとアイロンテクニックを必要とする種目、そして今で言う角刈り「ブロース」そしてフリースタイルの3種目でした。技術者になりかけの時は基本テクニックの種目に出場していました。初めての小石川予選では並みいる強豪を見事打ち負かして地区予選を第一位で突破したときはなんともうれしかった事か!

そして本戦の東京大会に挑み、結果は11位と涙を呑むこととなりました。