磯釣りにも魚種によって仕掛けがまったく異なってきます。


私が教えていただいた釣り方は「ウキ吹かせ釣り」です。

この釣り方は撒き餌(オキアミ)が浸透してきてから生まれた釣り方で、撒き餌で誘って魚達に針に仕掛けられたオキアミに食いつかせる方法です。


問題は魚達がどこにいるかを知る事です。

海の中を覗いてみたくもなるのですが、それは叶いません。

そこで波の動きや、水の色を見て海底の地形を想像いたします。


これがなかなか難しい!


岩場に波がぶつかり、折り返すときに白波が立ちます。

その白波をサラシといって、サラシに乗って撒き餌が広がってゆきますが、その広がりに応じて竿を落とすわけです。

時には遠投もしなくてはなりません。


とにかく海底の様子を表面から見分ける事ができると、一人前ですね。

私はまだまだその域まで達していないために、仲間たちと常に一緒に行動を共にしています。


メジナという魚は、小さいときには青み掛かった黒で、その美しさにそれは見事です。大きくなるにしたがって色はくすんできますが、30cmを越える魚がターゲットですから、掛かったときに引きの強さは半端ではありません。


できるだけ軽量・細い糸、取り込みが難しい仕掛けで釣る事が釣師たる者にとってにとっては自慢の種なのです。


又、ふかせ釣りですから、できるだけ自然な感じで餌を流すことに腐心いたします。

時にはガン球ひとつつけずに挑戦する人もいて、人によってさまざまな方法が選択されるのです。

それだけ奥行きが深いのですね。


私もいろいろ考えて、試してみるのですが、描いた筋書き通りになかなか行かないからこそはまって行くのでしょう。


まだ50cm超えの大物に出会ってはいません。

年に数回の釣行を意義あるものにするには、準備を怠りなく今からうきうきドキドキです。

メジナのシーズンは晩秋から春先が最も美味しくいただく事ができます。

彼らの餌となるものがカニや小魚から海草に変わると身が美味しくなる!

これからのシーズンを楽しみにしています。