私がニュージーランド(NZ)と関係ができたのは、友人が主催するJANZEC(日本・ニュージーランドエグゼクティブクラブ」なる組織があり、その組織に参加するようになって何度か訪れるようになりました。
2度目の訪問のときに、クイーンズタウン、ミルブルックリゾートに宿泊、一日は釣りに参加ツアーに参加する事となりました。当時、私はフライフィッシングにはまっていた当時で、フライで挑戦ができるフィールドを捜し求めていました。
日本では湯ノ湖や芦ノ湖に出かけてはトライしていましたが、ニジマスも30cmくらいのサイズが限界でもありました。
私達一行は、友人と2名、そしてガイドが一名、ボートを連なって、3時間ほど離れた場所にその湖は存在いたしました。
湖には誰一人釣りをしている人もなく、青空の映し出された水面は、静寂が流れるように時間を感じさせない、時空間を超えた雰囲気がありました。
そんな中に、一筋の足跡を見つけ、ガイドに尋ねました。
彼は、躊躇無く「2週間ほど前に、自分がお客様を案内してきたときに付けた足跡ですよ!」と当たり前のように語った事が今でも鮮明に思い出します。
つまり2週間、誰一人近づいた事の無い湖での釣りにはどんな魚が潜んでいるのか興味深々でもあります。
そして、いよいよ釣りを始めるのですが、フライに使う、大きさにはビックリ、!なんとせみを模ったフライがそこにはありました。
せみが水面で、羽をばたつかせている様相を演出するのですが、せみをめがけて飛びついてくる大物はどんな凄い奴か想像するだけで背筋がゾーとします。
そして次の瞬間、、水面を割るように一気に大物が食らい付いてくる。
一気に合わせに入るが、何度が掛け損ねる。
ガイドは「水島さん。相手合わせ!」と声を掛けてくれるが、日本で育った私にはどうしても瞬間に手が動いてしまうのです。
何度か外しているうちに、何となく「相手合わせ」の意味がわかり始めてきました。
とそのとたん、ものすごい力で、吸い込まれてゆくのです。
今までの感じたニジマスの当たりとはまったく別物で、10分近いやり取りの後にやっとの思いで取り込みに成功!
なんと60cmを超えるレインボートラウトでした。
その後、10匹程度も釣り上げる事ができたことは、ガイドのおかげでもあり、心から感謝しております。
ガイドの名前は「斉藤氏」NZに移り住んで10数年が経過しているベテランで、彼が釣りに魅せられてNZ後を定住をした理由がわかるような気がいたします。
文化人は釣りキチがたくさんいます。
次回は、その話を少しいたしましょう。