釣りにまつわる話をしてまいりましたが、今回は渓流釣りについてお話をいたしましょう。

渓流釣りは日本独特の釣り方法で、水に恵まれた日本だからこそありえる釣りの醍醐味です。

特に清流にすむ魚達とのバトルは、フライフィッシングやルアーフィッシングにも通じるものがあり、魚とのやり取りに戦略性もあり、自らが描いた戦略に則って仕掛けや餌にこる事でなしえる成果には、心地よさを通り超えて、快感とも言える感覚を味わう事ができます。


私がこの魅力にはまるようになったのは友人の誘いでもありました。

初めは、フライで挑戦していましたが、なかなか釣果を挙げるまでには至りませんでした。友人たちは餌釣りをしていて、本物の餌と疑似餌では魚達には見破られてしまっているのです。

又、キャスティングにいたっても、渓流には木の葉が生い茂り、バックを取れる場所がなかなか見つかりません。また、魚が住んでいるところには、キャスティングに適さない場所も多く、なかなか目標地点にキャストする事ができませんでした。


しかし渓流釣りには、日本古来からの由緒ある釣り方法があり、同じ疑似餌を使った釣りでも、テンカラ釣りというのがあり、長い竿を使いこなしてキャスト無しで目標地点に投入する事もできるために、渓流に適した釣りでもありました。


そして私は、友人達に教えを請いながら、餌釣りに挑戦してみました。

餌は「いくら」です。友人達は年間の使用量を計算して、「生いくら」を大量に買い込み冷凍保存しているのです。

渓流竿には長いものだと6.3mになるものもあり、自由に扱うには経験が必要です。

そしてもっとも難しいことは、魚がどこに住み着いているかを見つけることができなくては釣りになりません。

岩と岩との間や落とし込みといって、流れが急な所で渦巻いている場所があったり、いろいろなところを探りながらトライしてゆくわけです。


その結果、ヒットしたときの手応えはなんとも言いがたい快感でもあります。

対象魚は、「岩魚」「山女魚」で、「清流の宝石」や「女王」と表現されています。

そして最も楽しい事はキャンプです。

次回はキャンプについてお話をいたしましょう。