「自分がやりたいことをやりなさい」

子供にそういう親は多いでしょう
実際、子供に何かを命令しても、子供は従いません
だから、やむなく、そう言う親も多いのです

親が子供に自分がやりたいことをやれと言うのは
主に進路を決める時や就職の選択の場合です
日常生活で何をやってもいいという意味では使われません
合法的な枠の中での選択の自由を言っています

自由な社会ですから、それでいいのです
親にも子にも何も問題はありません
むしろ、それ以外の言い方や対応の方が考えにくい

ただ、そんな表面的なことでは
人間の自由の問題は片付きません
子供がやりたいことの中に将来の職業について情報はわずかです
結局は、知らない世界に飛び込むことになります

現代社会で合法的職業に就く場合
常識と健康があれば、はなはだしい適応困難は起きません
それなりの時間を経て会社や仕事に慣れ
自分の生活の土台を築いていくことになります

人生とは未知との遭遇です
ただし、わりと安全な道が用意されているのが現在なのです
若者は勇気をもって一歩を踏み出してほしいし
大人は、それを優しく見守るべきでしょう

職業を持ち、社会人となることが、個人の人生の始まりです
そこから先は、自分が発見し、つかみ取ったものによって
自分を作ることになります
親や教師ではなく、自分が自分を育てることになるのです