1980年から2000年までの20年間を、私は
「円の20年」
と、呼びたいと思っています
この間、円は常に金に対し優位な相場を着け続けたからです
紙幣が、兌換通貨でもないのに、金よりも信用できた稀有な歴史なのです
なぜ、こんなことが可能だったのでしょう?
日銀のストイックな通貨政策が円の価値を維持したのでしょうか?
違います、日銀は、政府の積極財政に渋々従っていました
財政赤字補填の赤字国債発行と、日銀引き受けに進まざるを得ない状況でした
日本円が強かった理由は、日本の製造業の強さです・・・その輸出競争力の強さでした
金より魅力的な商品を作り続ける日本の製造業が、日本円の価値を支えたのです
通貨の価値は、その通貨を発行している国の経済力が決めるのです
アメリカドルの価値が落ちたのは、アメリカ経済の実力が落ちたからです
日本円の実力は認められていましたが、それだけでは問題は済みません
世界経済を支えている基軸通貨はドルです
いくら日本円の実力が上がったとはいえ
ドルに変わって基軸通貨になるまでの力はありません
いかなる形で国際的合意がなされたのかは分かりませんが
円をドルを裏から支える通貨とする方向に、世界は動いていきました
その顕著な現れが金価格との関係ですが
政策としては、米国債を日本が買い続ける形で、米ドルと米経済を支え続けたのです