石油は、日本には重要な輸入品ですが、日本にかぎらないことでもありました

石油を安定供給させるために通貨の安定とリンクさせたのが

ドルと国際通貨基金を基本としたブレトン・ウッズ体制だったのです

金の兌換性ばかりに関心がいきますが

その裏で、事実上、石油の兌換性が成立していたのでした

 

ブレトンウッズ体制ができてから、原油価格は極めて安定していました

日本が貿易黒字を積み上げ、日銀の金庫にドルが山積みになったとしても

そのドルを金に替えようなどとは、日本政府も日銀も考えなかったはずです

石油をはじめとする原材料輸入代金の決済用に、確保しておかなければならなかったからです

日本は、一貫して、原材料輸入が途絶えることを恐怖していました

 

一方で、この事態を、資源を輸出する側からみたら、どうでしょう

大事な石油を、ドルという紙っぺらと交換しているだけなのではないのか?

そんな疑問が湧いたとしても、不思議はありません

アメリカ経済に陰りが見えると、彼らには、その疑念が払拭できなくなったのです

ドルと金との交換の動きを察知するや、ニクソンは機敏に動いたのでした

 

突如、ドルの一時的兌換中止が発表され、それは恒久的となりました

為替市場ではドルが暴落し、ドルをため込んでいた日本は大損をすることになりました

ただし、ドルなど持たぬ一般国民は、ドルに対し、保有資産が増えたことになります

少年の私は、世間の騒ぎの意味がわかりませんでした