私は最近、薄い文庫本

「ひとはなぜ戦争をするのか」

を読みました

この本は
アインシュタインへの国際連盟からの提案により
誰でも好きな人を選び

「今の文明で最も大切な問い」

について意見を交換できることになり
アインシュタインが、フロイトを選び、手紙を書いて
フロイトがそれに返事を書いたものです
アインシュタインからフロイトへの手紙と
フロイトのアインシュタインへの返事で構成されています

内容は、私が要約しても不正確になるので
興味のある方は、ご自身でご確認ください
講談社学術文庫から出ています

アインシュタインの手紙の中に
私の興味を引く一節があったのでご紹介します
以下の通りです

私の経験に照らしてみると
「教養のない人」より「教養のある人」と言われる人の方が
暗示にかかりやすいと言えます
「知識人」こそ、大衆操作による暗示にかかり
致命的な行動に走りやすいのです
(アインシュタイン)

昨今のコロナ騒ぎを観ていますと、これは私の実感でもあります
これに直接答える形にはなっていませんが
フロイトは、こんなことを言っています

こうした文化の発展は
ある種の動物の家畜化に喩えられるかもしれません
(フロイト)

ただし
二人の結論は正反対のようにも見えます
アインシュタインが
知識人が戦争を推進する側に回る危険を論じているのに対し
フロイトは
文化の発展は戦争への嫌悪を生み出すので、戦争の終焉に向かう
と言うのです

私は、結論めいたことは言いたくありません
ただ
20世紀を代表する物理学者と心理学者のやりとりに興味を抱いただけです
人類が戦争から卒業できるのかどうか
私自身、答えはありません
ただ、大戦争があっても人類が滅亡しなければ
やがて、人類は戦争をしなくなるだろうと予想しているだけです

私は平和主義者です
しかし、その私でも、現状では戦争を100%否定することは出来ません
戦わねばならぬと思える状況が発生する可能性があると思っているからです