熱海の土砂崩れ・・・と言うより土石流・・・の映像を見ると
その迫力と、人々の生活の場を剥ぎ取るような
すさまじい暴力性に言葉を失います
ただ、呆気にとられて、目だけが、画面に釘付けになります

もし、あの場に私がいたら、どうしたでしょう
まず確実に、何もできず
ただ、その場に、立ちすくむだけでしょう

何もできません
何をすべきかも思い浮かびません
自然の圧倒的な力の前に
神の怒りの様なものを感じたかもしれません
もし、目の前のそこが我が家であったとしたら
全てを奪われ、為す術も無い自分の無力感に打ちひしがれたことでしょう

私の持論である鉄筋コンクリート3階建ての住居であったとしても
やはり根こそぎにされ、流されてしまったかもしれません
それでも、私は信念を変えません
なぜなら、木造に比べれば
やはり、住居内の人命を守る可能性が高いからです

それとは別に、付け加えたいことがあります
急斜面の谷筋は住宅地に不向きだということです
これは日本のように斜面が多く、雨量の多い土地柄では
よくよく注意が必要だということです
都市計画の用途地域を変更する必要があるかもしれません

ただし、平地であれば、鉄筋コンクリート3階建てなら大丈夫です
むしろ、建築基準法の変更の方が先かもしれません

熱海に限らず
伊豆箱根方面は例外なく、危険な場所にあふれています
そこに住む人々に

「住宅を捨てろ」とか「他に移り住め」

などと言う気はありません
そこには、そこでしかできない仕事と生活があるからです
他人が余計なことを言う資格はありません

ただ、やはり安全は大事です、生命には代えがたい・・・
そうであれば、災害に遭っても住民を守れる住居、建物、都市
それを考えていくことが
建築関係者の今後の使命となるでしょう