21世紀の経済は、現段階では、歴史としては語れません
あくまで、未来予想として語ることしか出来ません
そして、それを少しやってみたくなりました

日本が経済発展したのは
自国通貨とドルを固定レートにしたからです
これは日本だけではなく、当時の先進国はすべてそうでした
そして、どの国も経済発展したのです

同じことが中国にも言えます
原則として人民元とドルを固定レートにして
輸出で稼いだドルで、世界中から必要なモノを買うことが出来ました
それで経済は大発展したのです

日本が経済的に発展してからは
まず、日米貿易摩擦が起き、次に為替変動が起きました
円高圧力は強まるばかりでした
日本経済から勢いが無くなると、やっと、為替は安定しました

一時は
日本円が”事実上の基軸通貨”の役割を演じたことは
これまで論じてきた通りです

後世の経済学者にとって
21世紀最初の20年間の中心テーマは中国経済の大発展でしょう
日本の経験から類推すると、次に来るのは
貿易摩擦、為替変動、そして人民元の基軸通貨化です
すでに、貿易摩擦と為替変動は話題になっています
そこで”人民元の基軸通貨化”を考えてみましょう

まず
これは”中共政府が本気で考えていること”だということです
中共は人民元を世界の基軸通貨にしたいのです
デジタル人民元のことも話題になっていますが
当然ながら、これも”人民元の基軸通貨化”への動きの一つです
中共はドルに頼ることに不満を抱いているからです

さて
人民元の国際化や基軸通貨化は上手くいくでしょうか?
これが、中国の影響の強い発展途上国関係だけでしたら
強引にすすめても、成功するかもしれません
そうなれば、日本やヨーロッパ諸国も、影響は受けるでしょう
アメリカとて無視できないかもしれません

問題は
アメリカと中国の関係が、経済だけのゲームで終わるかということです
アメリカは軍事大国です
そして中国も、それに負けじと、軍事大国への道をひた走っています
この両国が通貨の覇権を巡って争ったら、どうなるでしょう?

経済の覇権争いが軍事的争いに発展するのが近代の歴史です
近代の経済大国は、必ず軍事大国です
近代の歴史は、植民地獲得競争の勝者が経済大国になる歴史です
経済大国になるためには、まず軍事大国になる必要がありました

ところが・・・
現代は、軍事力が無くとも、経済大国になれます
戦後の日本が良い例です
軍事力は経済成長に必要な条件ではなくなったのです
経済の主力商品が、一次産品から加工品へと変わったからです

中国は道を誤りました
軍事大国を目指す必要はまったく無かったのです
中国を侵略しようなどと考える国は、一つもありません

それなのに
強い経済力に思い上がり
古い大国への夢を抱いてしまったのが、現在の中国です