私は若い頃住宅メーカーで働いていました
建材課という部署にいたので
現場への建材運びが主な仕事でした
その建材の中に「石綿板」がありました
石綿は耐火性が強いので、主に軒天として使われていました
その石綿板を素手で持って、現場に納品していたのです
この石綿板に発癌性があることは、当時、すでに知られていました
1月から3月末にかけては
建物の引き渡しがピークを迎えますし
一方、寒さもピークを迎えますので
大工さんは、部屋の中で、窓を閉め切り、電動ノコギリを使います
部屋の中を粉塵が舞い散る中での作業となります
当然ながら、石綿の粉塵を吸い込みながらの作業となります
「最近、タバコが旨くないんだ」
ぽつりとつぶやく大工さんに
「石綿の粉塵に気を付けなよ」
と、声をかけていた先輩社員を憶えています
この、石綿を原因とする肺気腫は社会問題となり
裁判でも、国の責任が認定される判決が出ています
当然と言えば当然のことです
当時、末端の私でも知っていた事実を
国は無視し、被害を拡大させたわけですから
全国各地で、元労働者らが国と建材メーカーの責任を追及した
「建設アスベスト訴訟」
は、12月14日付けの最高裁決定で、国の賠償責任を初めて確定しました
個人事業主である「一人親方」を含めるなど
救済対象の労働者を幅広く認定しており
保証をめぐる国の議論にも影響を与えるとみられています
今回の決定で、メーカー側への請求も認められる可能性が出てきました
横浜地裁や東京高裁は
「一人親方」への賠償責任を認めていませんでした
恐ろしい話です
一種の共産主義が、そこにはあります
人の病気の保証に、その人が経営者であるか使用人であるかが問われたわけです
同じ仕事をしていて、国の不作為で病気になったのに
使用人なら補償対象だが、経営者はそうではないということにしたのです
当時は国の法的規制は無く、安全を信じて仕事をしていたわけですが
労働者は被害者だが、経営者は自業自得だと、裁判官は言いたいらしいのです
ただ、メーカーの製造責任については、いかなるものでしょうか?
当時は合法の材料だったわけですし
耐火性の高い天井板は、住宅の防火、都市の防火防災に必要なものでした
良い代替材料が無ければ、これを使うしかなかったわけです
後で「害があることが分かったから責任を取れ」・・・と言われても
当時は合法で、むしろ国が使用を義務付けていた材料なのですから
これを作っていたからといって、責任を持てと言うのは間違っています
建材課という部署にいたので
現場への建材運びが主な仕事でした
その建材の中に「石綿板」がありました
石綿は耐火性が強いので、主に軒天として使われていました
その石綿板を素手で持って、現場に納品していたのです
この石綿板に発癌性があることは、当時、すでに知られていました
1月から3月末にかけては
建物の引き渡しがピークを迎えますし
一方、寒さもピークを迎えますので
大工さんは、部屋の中で、窓を閉め切り、電動ノコギリを使います
部屋の中を粉塵が舞い散る中での作業となります
当然ながら、石綿の粉塵を吸い込みながらの作業となります
「最近、タバコが旨くないんだ」
ぽつりとつぶやく大工さんに
「石綿の粉塵に気を付けなよ」
と、声をかけていた先輩社員を憶えています
この、石綿を原因とする肺気腫は社会問題となり
裁判でも、国の責任が認定される判決が出ています
当然と言えば当然のことです
当時、末端の私でも知っていた事実を
国は無視し、被害を拡大させたわけですから
全国各地で、元労働者らが国と建材メーカーの責任を追及した
「建設アスベスト訴訟」
は、12月14日付けの最高裁決定で、国の賠償責任を初めて確定しました
個人事業主である「一人親方」を含めるなど
救済対象の労働者を幅広く認定しており
保証をめぐる国の議論にも影響を与えるとみられています
今回の決定で、メーカー側への請求も認められる可能性が出てきました
横浜地裁や東京高裁は
「一人親方」への賠償責任を認めていませんでした
恐ろしい話です
一種の共産主義が、そこにはあります
人の病気の保証に、その人が経営者であるか使用人であるかが問われたわけです
同じ仕事をしていて、国の不作為で病気になったのに
使用人なら補償対象だが、経営者はそうではないということにしたのです
当時は国の法的規制は無く、安全を信じて仕事をしていたわけですが
労働者は被害者だが、経営者は自業自得だと、裁判官は言いたいらしいのです
ただ、メーカーの製造責任については、いかなるものでしょうか?
当時は合法の材料だったわけですし
耐火性の高い天井板は、住宅の防火、都市の防火防災に必要なものでした
良い代替材料が無ければ、これを使うしかなかったわけです
後で「害があることが分かったから責任を取れ」・・・と言われても
当時は合法で、むしろ国が使用を義務付けていた材料なのですから
これを作っていたからといって、責任を持てと言うのは間違っています