木村花さんという若い女子プロレスラーがお亡くなりになりました
SNSによる自分への誹謗中傷を苦に自殺したとのことです
この事件により、さっそく、SNSへの規制が論議されています

女子プロレスラーが自殺したからといって

「言論の自由」

を安易に否定してはいけません

もちろん無意味な誹謗中傷やデマは
何らかの制裁の手段を講じなければいけません
その意味では、私は無条件に「言論の自由」を擁護しません

私にとって

「言論の自由」

とは、真実を言う自由です
ノンフィクションの自由です
ちなみに「表現の自由」とはフィクションの自由です

私は、今回の事件の詳細を知らないので、具体的な論評はできません

一般論としては
ドラマ(フィクション)の世界の台詞を根拠に
台詞の発言者の人格攻撃をしてはいけません
そんなことをしたら、俳優は悪役を演じることができなくなります
「表現の自由」が失われてしまいます

彼女は女子プロレスの世界ではヒール(悪役)でした
ドラマの世界でも、そのイメージを生かして悪役を演じたのです
それ自体には何も問題は無かったはずですが
じつは、このドラマが問題でした

リアリティショーというのでしょうか
フィクションのくせにノンフィクションの形式をとっているのです
つまり、そこで見せる出演者の態度や台詞は
出演者自身の人格から発せられたとされるのです

どうやら、木村さんは、番組の中で
とんでもない罵声を別の出演者に浴びせたらしいのです
これでは、批判されても無理はありません
ひどい罵声を放置していたら
それこそ、問題です

漫才コンビが、相方を罵倒しても
観客が、それを笑ってやり過ごすのは
それが芸の世界であり
作り物(フィクション)であることを知っているからです

フィクションとノンフィクションの境を曖昧にすることは
かくも罪深いことです
それは人の心を傷付けるだけではなく
「言論の自由」と「表現の自由」をも傷付けるからです
その行き着く先は民主主義の危機です