地球上の人口は爆発的増え
しかも、多くの人々が過去の人類の歴史上あり得ない豊かさを享受し
さらに豊かになりつつある現代にあって
なお、多くの人々の固定観念は、冨は有限であり
人間の人生は有限の冨の奪い合いであると考えています

これは一体、どうしたことでしょうか?

その原因は、意外にも、現代の豊かさにあります
現代の先進国では、貧富の差を問わず、子供が働くことが少なくなっています
大人のお手伝いをすることも少なくなっています
誰かの人助けをすれば、喜ばれ
時には、お小遣いがもらえるという経験をすることが少なくなりました
行動が富に結び付くという経験をしなくなったのです

自分のための買い物では、お金を使うだけですが
おじいちゃんやおばあちゃんの買い物をしてあげると
喜ばれ、時にはお小遣いがもらえるという経験は
冨が労働によってもたらされるという原則の
もっとも分かりやすい経験となるのです

サラリーマン家庭では
お父さんが仕事で何をしているのか、家族ですら知りません
少し年長になれば、お父さんの給料を
家族皆で分け合って生活していることは理解できるようになります

さらに大きくなると
同じ会社でも給料の多い人と少ない人がいることも知るようになります
どうやら、自分が勉強しているのは
より多くの給料をもらえるようになるためだと分かってきます

こうして、現代人は
冨を得ようとすれば、自分の分け前を増やすほかなく
公正な冨の分配こそ、社会的正義であると考えるようになるのです
公務員になったりすれば
この信念は、生涯変わらぬものとなるでしょう

現代人は、幼少時より
「冨は分け合うものだ」と考えることはあっても
「冨は創出するものだ」と考える機会が乏しいのです
実際に、アルバイトの経験がある学生の方が
共産主義には染まりにくいのです