冨とは何か?
冨を分割するとはどういうことか?
皆さんは考えたことがあるでしょうか?

肉牛は殺して食肉にした方が価値が出るかもしれませんが
乳牛は、殺される時は、すでに乳が出なくなり価値を失った時です
競馬馬は足を骨折しただけで価値を失い、場合によっては殺処分されます
貴方の愛するペットの犬や猫は
死んだら、価値が無くなるばかりか、大きな悲しみを残します

生物は、生きているからこそ価値があるのです
害虫や食肉動物以外、死ぬことで価値を増すことはありません
ならば、人間の創り出した冨はどうでしょうか?

工場を閉鎖して更地として売り出したり
事務所を閉鎖して空きビルとして売り出したり
そうした場合の価値をもって企業価値を算出することの意味は
企業が死んだ時、即ち、倒産や廃業をした時の価値です

企業は生きているからこそ価値があるのです
企業は、肉牛や豚ではありません、まして、害虫ではありません

企業や個人事業の価値を、廃業した場合の基準で測り
オーナー経営者が亡くなると、相続税で資産の一部を切り取って奪い
多くの産業を痛めつけ、破壊してきたのが日本の相続税です
世界中に相続税は色々あるでしょうが
日本ほど過酷な相続税は無いかも知れません

株主が法人化し、個人株主も細分化している大企業はともかく
一族経営の多い地方企業は、相続税により、軒並み痛め付けられ
地方衰退の大きな要因になっています
この事実は、私以外、誰も指摘しませんが・・・

相続税を廃止すれば、効果の怪しい地方振興策など不用になります

冨は有機体なのです、生きているのです
分割したり傷付けたりすれば、確実に弱まります
冨の衰弱は経済の衰退を意味します
相続税などの財産税は、経済を抑圧し、国力を弱め、地方を衰退させるのです
そのことを認識している経済学者、政治家、官僚が
日本には、一人でもいるでしょうか?