農家の跡継ぎに生まれながら
私は農業を継ぐ意志がまるでありませんでした

理由は、色々あります
一番の理由は、そもそも農作業が嫌いであったこと
肉体的にきついですし
朝から晩まで泥だらけで仕事をするのもいやでした

さらに、より本質的な理由は、農業では生活できないことでした
もし、生活が成り立つなら、私は農業を継いだかも知れません
生活できないのでは、話になりません

私を農業嫌いにした理由は、まだまだあります
最近流行りの豚コレラ、これは昔からありました
さらに、鳥ウイルス、これはニューカッスル病と言われていました
もしかしたら違う病気かもしれませんが・・・
いずれにしろ、ニワトリは病気に弱いのです

自分が大切に育てた家畜が病気になり
さらに、商売も成り立たなくなると考えると
私には耐えられませんでした

農業は、健全で豊作だからといって安心できません
今年の冬は暖冬で、野菜の作柄が良く、豊作です
出荷量が多いと、生鮮野菜は値下がりします
キャベツは平年の半額で、過去30年間の最低だそうです
これでは農家のビジネスが成り立ちません

不作で泣き、病気で泣き、豊作で泣く
こんな商売、誰がやりたいと思いますか?
私は、心の中で、農家には、いつも感謝しています
その仕事の厳しさを知っているからです

日本の食糧自給率は低く
食糧輸入が途絶えたら、国民の多くが飢餓の危機に直面します
農家も農業も、国の力で保護して欲しいと思います