人と人のコミュニケーションが難しいのは
今に始まったことではありません
おそらく、人類が社会生活を初めて以来
ずっと、悩まされてきた問題でしょう

私自身、青春時代には、すでに、その悩みを持っていました
否、おそらく、幼少期から
私は、その悩みを持っていました

「なぜ、人は、僕の考えていることを理解できないのだろう?」

私は、この疑問と悩みを、もの心付く頃からもっていて
孤独感は、私について回る感情でした

やがて、それは、人間関係への諦めに変わりました
周囲からみれば、私は、友達もいて、孤独な子供ではありません
ですから、私の孤独感に気付く人はいなかったでしょう
家族からさえ”変わり者”扱いされていた私は
全てを諦め、理解される範囲だけで、人と付き合っていたのです

少年期の私は、将来、科学者になりたいと考えていました
その理由は、孤独感が原因の一つだったと思います
科学者ならば、実験や観測に理論が合致すればいいのですから
人に自分を理解させるという困難な問題は不要です
私は、幼少期から、そうした生き方を模索していたのです

私は、人間嫌いではなく
むしろ、人付き合いは好きな方ですから
成長とともに、孤独の問題は解消されていきました
人と人が、互いに全てを理解し合うことなど不可能だと悟ったからです

それからは、自分の思いを人に伝えることや
人の思いを正しく理解することに、注意を払うようになりました
そうして、今の私があります

いまだに、孤独を感じることはありますし
それを切なく思うこともあります
しかしそれは、誰しも同じではないかと
今の私は、思えるようになっています