忙しくて、参ったなと思う時
私は、自分の両親のことを想い浮かべます
両親が現役で働き、私や姉達を育ててくれていた頃をです

あの頃の両親は本当に忙しかったです
朝から晩まで、ほとんど、休む暇も無く働いていました
それも、真っ黒になって働く肉体労働です
夏は、早朝に起き、昼食後1時間ほど昼寝をして
深夜まで働くのでした

さらに、母には家に帰ってからの家事がありました
私が母が寝ている姿を見たのは、夏の日の昼寝の時だけです
後年、病んだ母が家で寝ているのを見ると
私には、むしろ安心感がありました

「お母さん、ゆっくり休んでね」

と、心の中で、ささやいていました

母を亡くした後は
ただただ、母に申し訳ない気分でした
あれほど私達のために働いてくれた母に対し
私は、感謝の言葉も掛けられず
歳をとった母に楽をさせてやろうと考えていたことも
ついに実現できませんでした

母の苦労を思えば
私の仕事なんて楽なものです
僅かな収入のために手を抜かずに働き続けた母を想えば
私の苦労など、苦労の内に入りません
甘ったれた弱音に過ぎません

母を想って苦労を忘れ
母を想って、勇気付けられるのです
あの世に行ってもなお
母は、私を見守っていてくれるのかもしれません
弱音は吐けません