人の話を聞いて、後で確かめると
事実と大きく異なることがあります
聞き違いと言ってしまえばそれまでですが
当事者の理解力の問題もあります

したがって
重要な情報は自分で確かめるのが一番です

織田信長は、常に良い馬を求めました
良い馬とは、何よりも、走るのが速い馬です
良い馬が早い馬であるのは当然だと現代人は考えます
しかし、戦国時代の馬の役割は
必ずしも”速く走る”ことだけではありませんでした

戦国時代の戦死者の死因には
馬に踏みつぶされたというのが、かなりあるそうです
馬は、それ自体が兵器だったのです
戦車のごとく、敵を踏みつぶして進むのです

しかし、信長の馬の使い方は違いました
信長にとって、馬は情報機器でした
誰よしも早い馬に乗ることは
敵にぎりぎりまで接近できることです
攻撃を受けたら、すぐに逃げればいいからです
信長は、ただ一人馬に乗り、戦場の最前線を視察しました

信長は、情報を自分自身で収集したのです
間接情報では、間違いや見逃しがあるからです
自分の目で確かめることの重要性を熟知していたのです
情報重視こそ、信長に最も顕著な性格です

移動手段や攻撃兵器であった馬を
情報機器と考えるところに
織田信長の革新性がありました
信長の示した多くの革新性の中の一つに
馬の用法も加えるべきでしょう