戦後の日本経済の高度成長を陰で支えたのが不動産でした
戦後の混乱期が終わり、経済が成長軌道に入ると
都市部への人口集中が進み
都市部の土地が値上がりを始めました

この結果、都市部の不動産の担保価値が上がり続け
金融機関は、土地を担保に取れば、安心して融資ができました
仮に融資金が返済不能になっても
担保の土地を処分することで、簡単に資金回収できたのです
金融機関は、大した審査能力がなくても、健全経営ができたのでした

高度経済成長期は、日本中の企業が新規事業に挑戦しました
どんな事業に将来性があるのか
日本の金融機関には、見抜く力はありませんでした
しかし、土地を担保に取りさえすれば
資金を焦げつかせずに済むので、安心して融資ができたのです
それがまた、経済の高度成長をもたらせたのです

企業は、土地さえあれば融資が受けられるので
利益が出ると、土地を購入しました
そして、それを担保に入れることにより
さらなる融資を受け、成長を続けたのでした

土地価格の高騰と、それが作り出す経済の好循環を
学者も、マスコミも、大蔵官僚も理解していませんでした
土地価格の上昇は、常に批判の的でした
大蔵官僚などは、それを格好の増税の口実にしました

土地売却時の税金が高すぎるため
慢性的に土地の売り物は不足し
それが結果として、さらなる地価上昇を招いたことは
未だに、誰も指摘しない、歴史的事実です