西沢潤一先生がお亡くなりになりました

先生の業績については
私は、光ファイバーの発明者として存じていました
まだ、光ファイバーが実用化されるずっと以前
先生ご自身がテレビに出て
実物を見せて解説していたのを憶えています
その時は、凄い発明だと思いました
ずっと、忘れることはありませんでした

その記憶が鮮明であったため
NTTが光ファイバーを導入すると聞いて
私は、真っ先に採用しました
少なくとも、藤沢市では、私が一番早かったはずです

当時は、まだISDNが出たばかりで

これからはADSLの時代だから
光ファイバーなど導入すればADSLが使えなくなる

・・・と
コンピューターに詳しい人から反対されたのを憶えています
私は、光ファイバーの原理的優位を信じていたので
まったく躊躇せず、光導入に踏み切りました

その後、光通信は、さらなる容量アップがなされ
そのための変更に手間や経費がかかってしまいました
何事も、早すぎてもいけないという教訓ですが
私に後悔はありません
未来が、私の予想通りに展開したのですから・・・

そんなこともあり
私は西澤先生を大変尊敬していました
先生は、光ファイバーだけではなく
光通信に必要なシステムの全てを、一人で発明されたということです
まさに、光通信の生みの親なのです

また、その後
青色発光ダイオードの実用化でノーベル賞を得た中村修二氏も
西澤先生の下で学んだことがあることを知りました
西澤先生は赤色発光ダイオードの発明者でもあり
青色発光ダイオード開発の道筋を示されていたということです

先生はノーベル賞こそ受賞していませんが
その業績は、ノーベル賞十個分とも言われています
92歳というご高齢ではありましたが
日本は、偉大な科学者を一人失うことになりました
誰か、先生の業績を分かりやすくまとめて
本にしてくれるとありがたいです