野生動物の生存は狩猟と採集によります
人類も、当初は”狩猟と採集”で生活していたと考えられます
狩猟採集民が野生動物と違うのは道具の使用にあります
道具は、人類が最初に獲得した文化です

ナイフ、斧、槍、弓矢・・・
肉体の延長として、あるいは補強として
人類は道具を開発してきました
現代文明も、その延長線上にあります
新製品と呼ばれる、新しい道具が
商品として供給され、私達の生活を変えていきます

犬もまた、道具として、人類に使われ始めました
弓矢やナイフ、槍と同じく
初めは、狩猟の道具として、人類に使われたのです

しかし、犬には、他の道具とは決定的な違いがありました
生き物であることは勿論ですが
この道具は、人類の感覚や知能を補佐する道具であることが
それまでの道具とは決定的に違ったのです
犬は人類の知的な領域を補佐する道具だったのです

猟犬としても番犬としても
犬には、人類の感覚や知能の代行ができました
今日、監視カメラとパソコンによって、番犬の代わりはできますが
猟犬の代わりができる機械はあるでしょうか?

犬は、人類にとって、極めて優れた道具だったのです
自発的に、考えたり判断できる道具だからです
人類が、動物の知能を道具として使ったのは
犬を除けば、伝書鳩くらいかもしれません

しかし、もし、犬が、ただの道具だったら
狩猟をやめた時、狩猟犬は捨てられ
遊牧をやめた時、牧羊犬は捨てられたでしょう
ところが、人類は、ライフスタイルが変化しても犬を捨てませんでした
犬が、人類にとって、道具を超える存在だったからです

犬は生き物であり、感覚と知性を持ち
人間とのコミュニケーションができました
そのため、人間は、犬を愛し、犬を友達や家族としました
したがって、犬に実用の用途が無くとも、犬を捨てなかっのです
犬は、人間のライフスタイルにかかわらず
人間と共にあったのです