氷雨とまではいきませんが
冷たい雨が降っています

今年は、庭の梅は良く咲いていましたが
先日の雨で、だいぶ散りました
この雨で、とどめを刺されるかもしれません

暖かくなったと思ったら
急にまた冷え込むというのが、この時期の特徴です

若い時は、なんとも思わなかったことが
歳をとると、注意を要するようになります
体が弱ると、季節の変わり目を乗り越えるのがきつくなります
実際、瀕死の病人は、季節の変わり目に亡くなることが多いです
その意味でも、お彼岸は慰霊の季節なのでしょう

今日、たまたま、仕事で藤沢に出た帰り
デパートでヨモギの大福を買いました
ヨモギの大福を見ていたら、無性に欲しくなったのです

春になると、祖母は私を連れて、ヨモギを摘みに行きました
私は、ぼんやりと、祖母の近くにいただけです
当時の私は、祖母の作るヨモギ団子を、さほど好きではなく
したがって、その作業を手伝うこともありませんでした

しかし、それにもかかわらず
草が萌え始めた春先の田の畦を、ぼんやり眺めていた思い出は
なぜか、私の幼児期の、忘れられない記憶なのです

祖母は、流れてしまった子供を
たった一人で、寺の敷地に埋めてきたと
後年、私に話したことがありました

祖母が幼い私を連れてヨモギを摘んだ場所は
いつも、寺の前の田の畦でした
あれは、祖母だけの、特別な慰霊の行事だったのかもしれません
祖母だけが知っている、その場所に
祖母は、心の中で、手を合わせていたのかもしれません