東京国立近代美術館に行き

「熊谷守一」

の展覧会を観てきました

以前から、熊谷守一には興味があり
一度、本物を観ておきたかったからです

良かったです

微妙な中間色が、鮮やかなコントラストを作り出し
熊谷守一独自の卓抜な造形を浮き立たせます
色と形が、それぞれ、強い独自性を持っていて
その両方が、見る者を、熊谷守一の世界に引き込むのです

熊谷守一の作品が、彼らしさを見せるのは1940年頃からです
1880年生まれの熊谷は、還暦の頃から
自分らしい、独創的な作品を創るようになったわけです

もとより、才能のある画家ではあったのですが
熊谷らしい独創性は、還暦辺りから開花し
その後、さらに鮮やかさを増すのです

その間に、第二次世界大戦を挟むわけですが
熊谷の作品から、直接的な戦争の影響は感じられません

熊谷守一の作品は、外界とは無関係に
まるで、植物が育つように
時の経過と共に、つぼみを付け、花が開き
豊かな芳香を放つようになったのです

少なくとも、私には、そう感じられました・・・

仙人の様な生活をしながら
独自の絵画表現を、還暦以降に開花させた熊谷守一は
生涯をかけて、自己の中に眠る美の鉱脈を探り続けたのです
彼にしか分からない、人類の歴史に類例の無い
特異な美の表現を・・・探り当てたのです