今川義元の大規模な尾張侵攻作戦を知ると
織田信長は考えました

10倍の敵が攻めてくる
その先鋒は、松平元康(徳川家康)だ
子供の頃、尾張に居た、俺が可愛がった松平の人質だ
あいつには別れ際に約束した

「また会おう、必ず生きていろよ!」・・・と

あいつとは戦わない
あいつと殺し合うことなど
絶対、しない!

そこで織田信長が考えたのが迂回作戦です

先鋒の松平元康の三河勢とは戦闘せず
後ろに回って退路を断ち、今川勢から孤立させ
調略して、味方に引き入れる
その後、織田・松平連合軍となって、今川と戦う

信長は、松平元康の調略には自信がありました
三河勢の過半数は、今川より織田との同盟を望んでいるし
松平元康自身が、信長のことを憶えているはずだからです

織田信長は、今川義元の狙いが分かっていました
先鋒に松平元康の率いる三河勢をあて
単独で尾張勢と戦わせて、両者相打ちとし
その後で、三河と尾張の両方を奪う
つまり、三河と尾張を戦わせて共倒れにし、漁夫の利を得る
それが、今川義元の狙いであると読んだのです

「その手に乗るか!」

織田信長は、初めから、松平元康と戦う気はありませんでした
今川軍の先鋒をつとめる三河勢とは戦闘を避け
迂回して、後続を断ち、孤立させ、調略する
この作戦を真っ先に考えていたのです