「小牧山城」

は、織田信長が最初に築城した城です
この城を造る前に
小牧山よりも標高が高く、清須から遠いところに
城を造る予定が発表されました
家臣達の引っ越しは、なかなか進みませんでした

それが小牧山に変更され
家臣達は大喜び、引っ越しも一気に進みました
小牧山は清須に近く、標高も低く
清須からの水運の便もあったからです

織田信長は、家臣達の苦労を慮って
計画を変更したのでしょうか?・・・そうではありません
戦略上の要衝を、そんな理由で決めるわけが無いのです

信長は、初めから、小牧山に城を築くつもりでした
しかし、山城への移転を
家臣達がすぐに同意しないことが分かっていたのです
そこで、わざと、より困難な場所を指定して
家臣達を困らせたあげく
小牧山なら何とかなると、家臣達を誘導したのです

「長篠の戦い」

は、歴史的な戦いです
織田信長の勢力が武田を圧倒する契機となった
日本史上の重要な戦いだからです
別の意味では、歩兵の鉄砲隊が騎馬軍団を圧倒した
人類の戦術史に残る画期的な戦いでもありました

この戦いの時、軍議の席で、酒井忠次は
自分が囮になって、武田の軍勢をおびき出す作戦を提案します
騎馬軍団をおびき出し、銃撃で壊滅させるための
織田信長の狙いに沿った、見事な作戦でした
しかし信長は、その場で却下します
そして、その夜、信長は密かに酒井忠次を呼ぶと
この作戦の実行を命じたのでした

織田信長は、目的を達するためには
家臣や味方すら欺き、情報を隠したり
違う情報を流したりします
戦略思考と目的合理性に徹した言動をするのです

徳川家康に、所領を平和的に放棄させるために
逆らえば、明智光秀を使い家康を討たせるという偽情報を
光秀だけに信じ混ませるために
信長は、手の込んだ大芝居をしたのでした

明智光秀は、有能な武将でした
有能なだけではなく、信長の言いつけを守る忠実な家臣でもありました
まさか光秀が、自分に対し謀反を起こすなど
織田信長には、まったく考えられないことでした