政界を引退した片山哲には
どうしても、消すことのできない心残りがありました

「日中国交回復」

です

これを断行したのが田中角栄ですから
田中角栄は、この意味でも、片山の後継者でした

片山哲は社会主義者でした
また、キリスト教徒であり、民主主義者でもありました
同じ社会主義でも、無神論や暴力革命を標榜する共産主義を拒否しました

しかし、このことは、片山にとって
共産主義国と軍事的に対立することを意味しませんでした
片山哲は世界連邦運動の推進者でもあったからです

片山哲が心を痛めていたのは
隣国との思想的政治的対立が、軍事的対立に発展することでした
とりわけ中国との関係は
なにがなんでも平和的なものにしておきたかったのです

これは田中角栄が総理を辞めた後の話ですが
日中平和友好条約締結のために北京に旅立とうとする福田赳夫総理に対し
高齢の片山哲は、わざわざ官邸まで出向き
日中関係をよろしく頼むと、お願いしているのです