「川の流れのように」という題名の歌があります・・・人生を歌った歌です

私も、自分の56年余りの人生を振り返ると
川の流れのようだと思うことがあります
自分の意志で生きたというより
運命の流れに乗って、ここまで来たと感じるからです

ところが、このところ、別の感想を持つことが多くなりました
私の人生は、川の流れ様に、ゆったりとしたものでも、広々としたものでもありませんでした
狭い、それ以外に選びようのない道を、たった一人の細い道を、歩んできました

たった一人といっても、私が孤独だったという意味ではありません
私の人生は、私だけの、細く狭い、私だけが通る道だったということです
一人一人の人間の人生とは、そういうものではないでしょうか?

社会や国家、人類の歴史となれば、それは大河の流れのようなものでしょう
しかし、私達一人一人の人間の人生というものは
一滴の水、一つの水分子のごときものなのかもしれません
細い一本の道を、あちこち、曲がりくねりながら
海に注ぐまで、流れていくのです

さらに、付け加えると
流されるだけが、水の通るルートではないということです
蒸発し、空高く舞い上がる水もたくさんあるのです

仲間から弾き飛ばされたと思っても
実は、広い自由な空間に放り出されただけなのです

水分子は、固体状態では氷です
縦横がっちりと結びあって存在するのです
液体になれば水です、互いに接しながらも、自由に動き回ります
気体となれば水蒸気です、仲間とは離れ、自由に空間を飛び回るのです
空中で、再び仲間と出会い、結露することもあります

人の人生も、これと似ています

さらに付け加えると・・・
水は、水蒸気にならなくとも、狭い隙間があれば、上へ上へと昇っていきます
これを毛細管現象といいます
人もまた、上へ昇る時は、けして大勢ではありません
少ないメンバーや、時には、たった一人で、狭い道を昇り続けていくのです