クルマの警笛を鳴らす人がいます
もちろん、私も警笛を鳴らすことはあります
しかし、滅多に鳴らしませんので
冗談ではなく、どこを押せばいいのか、すぐに思い出せないほどです

そもそも、クルマを運転していて、警笛を鳴らす機会は滅多にありません

私の場合、住宅地の中を徐行している時
こちらに気付かないのか、無視しているのか
ちっとも、よけてくれない歩行者や、道路で遊んでいる子供たちがいる時です
こちらの存在を気付かせるために

「プップッ」

と、静かに、断続的に、鳴らします
それ以外では、よほどことがないかぎり、警笛は鳴らしません
道路に飛び出してくるクルマがあれば、ブレーキを踏みます

仮に、相手が無理な運転をしているように見えても
私は警察官ではありませんから
警告するより、事故を避けることを選びます

ところが、そうでない人がいるのです

先日の夕方、私は道路にクルマを出そうとして
まず、歩道の両サイドを見ながら、少しづつ、クルマを前身させました
夕方は、人もクルマも見えにくい上に
歩道は、歩行者ばかりではなく、自転車が猛スピードで飛び出して来ることがあるからです
なんとか歩道を過ぎると、ほんのちょっとだけ、クルマの鼻を車道に出します
車道を走るクルマに、こちらの存在を知らせるためです
当然ながら、繁華街の夕方の車道はクルマの流れが切れることはありません

その瞬間です
すさまじい警笛音が聞こえました
私はブレーキを踏んだまま、クルマを停めていますと
私の前を、憎々しげに私を睨めつけながら
中高年の男女を乗せたクルマが通り過ぎました

おそらく夫婦者でしょう、孫がいる年頃の男女です
運転していたのは女性の方でした
そして、男女そろって、私を睨めつけて通り過ぎたのです

その時の私は、歩道の歩行者達をやり過ごしながら
とても、ゆっくりと、車道にクルマを出したのです
したがって、警笛が鳴らされた時は、すでにブレーキを踏んでいます
当然ながら、車道をふさぐこともありません

私に警報を鳴らしたドラーバーは
本来であれば、そこで停車し、私のクルマを道路に入れるべきでしょう
それをせず、乱暴に警笛を鳴らし、私を睨めつけたのは
道路は自分が優先して使うものであり
横から入ることなど許さないという信念の持ち主だからでしょう
ドライバーの中には、こういうおかしな”信念”の持ち主が結構います

公道とは、皆のものであり
混んでいる時は、譲り合う精神が無ければ、道路を使うことすらできません
これはモラルの問題ではなく、交通ルールの問題なのです
この点を、警察が理解せず、モラルの問題のごとく扱うので
じつは、無神経な危険運転が減らず、市街地での低速事故が減らないのです

先日、私は市街地の交差点で直進車に衝突されました
この交差点は右折禁止ではありません
私にクルマをぶつけたドライバーは、警笛は鳴らしましたが、ブレーキは踏みませんでした
そして、自分は100%正しいと主張しているそうです

警笛を鳴らしながらアクセルを踏み込み
交差点に突っ込む直進車は多いですが
これは、明瞭な危険運転です

「警笛を鳴らすヒマがあったら、ブレーキを踏め」

というのが、私の意見です

クルマは、前方が一番良く見えるのです
全てのドライバーが進行方向への責任を全うすれば、事故は起きないのです
前方不注意の適用範囲を広げるべきです