断舎利という言葉があり
モノを捨てることが正しいという考え方があります

片付かない苦しみは、私自身がよく知っています
いっそ捨ててしまえばいいと考えられるモノで、私の周囲はあふれています
この状態を見れば、だれでも、モノを捨てないことのマイナスを痛感します

それでも、私は捨てられません
捨てることの正しさを分っていても
私は、多くのモノを捨てませんし、それで良いと思っているのです

社会保険庁は年金記録を捨ててしまいました
このことで罰せられた社会保険庁の関係者は一人もいません
世の中は、ここまで、捨てることに寛容です
捨てることが正しいと主張する人が増えるわけです

しかし、社会保険庁は重大な犯罪を犯したわけです
業務違反などという生ぬるい行為ではありません
日本国民としての、老後の生活のための、重大な記録を喪失してしまったのです
これが犯罪でなくて、何が犯罪なのでしょう

記録を保存することの重要性を忘れているのが現代社会です
ペテン師がはびこる社会です

嘘は忘れられ、同じ人物が正反対の主張をしても、誰も咎めません
時流に乗るだけの軽薄が社会を支配しています
大量廃棄、記憶喪失社会です

モノも記録も、保存すべきものは、徹底的に保存すべきなのです
それが、文化であり、伝統であり、歴史です
新しいものは、古いものから生み出されるのです

古さを一方的に否定する考え方は、嘘とデタラメがはびこる世界を作ります
正確な記録こそが、正しい歴史を作ります
後ろ暗い者達だけが、過去を否定したがるのです