政治家がやっていることを見ていると
彼らが偽善者であることが、すぐ分かります
そんなことは、私が指摘するまでもなく、周知の事実かもしれません
しかしながら、なぜそうなるのか、皆さんはご存じでしょうか?

私は、政治家が偽善者になるのは
彼らが、よい政治をすることを期待されているからと考えます
さらに付け加えるなら
よい政治とは、よいことに予算を振り向けることであると考えられているからでしょう

ここに根本的な間違いがあります

よいことに予算を振り向けるということは
そのことが”よいこと”であるという実績があるからでしょう
これが営利事業であれば、すでに”よいこと”を実践した人がいるということです

こうした事業が”よいこと”であるとされ
行政から補助金が出るようになるとします
そうすると、先駆者は、せっかく苦労して”よいこと”をしたのに
後から真似した連中が、補助金まで受けて、自分のライバルになるのです

こうなると”よいこと”の継続は困難になります
下手をすると廃業や倒産の危険に晒されることになるのです
そんな危険を犯してまで、積極的に”よいこと”をしようとする事業家は現れません
自分で自分の首を絞めるような行為は避けるのがまともな事業家です

私自身、このことでは、痛い失敗の経験があります・・・太陽光発電です

福島原発の事故が発生するはるか以前に
私はマンションの屋上に太陽光パネルを並べる事業をしました
国の助成金を受けた資源エネルギー庁との共同研究です

これは、ものの見事に失敗しました
業者の口車に乗った自分が悪いのですが
採算性は悪く、余計な手間はかかり、おまけに業者は倒産してしまいました

今では、補助金を受けた人々はずいぶん率の良い商売をしています

赤字続きの私とは大違いです
私は熱に浮かされたように太陽光発電に走り、失敗しました
業者の説明を鵜呑みにし
資源エネルギー庁との共同研究であることに安心しきってしまいました

私は、私の失敗だけのことであるならば、諦めます
私の事業全体では、大した損害ではないからです
しかしながら、後から来る人たちが、公的援助を受けてまで
私より有利な条件で事業を進めることに納得がいきません

自分自身、補助金を受けたことがあるわけですから
そのことに反対するのは矛盾していると思われる方もいることでしょう
そうではないのです

私自身、補助金事業をやりながら、矛盾を感じてきたのです
メーカーが開発した太陽光パネルの発電量は、メーカーが一番良く知っています
それが事業として採算が採れるかどうかは、電力会社の買い取り価格次第なのです
わざわざ民間人を巻き込んで実験をする必要は無いわけです

要するに、採算が取れないから、行政を巻き込んで、補助金を出していたのです

共同研究言いましても
資源エネルギー庁の人は、ただの一度も現場に来たことはありません
業者が倒産して、私が困っていても、何の手助けもしてくれませんでした

太陽光パネルの性能アップや生産コストダウンが実現し
採算が採れるようになったとしたなら
もう、補助金事業はする必要がないわけです
それなのに、現状は
希望者が少ないにもかかわらず、補助金行政だけが拡大しているのです

この虚しい事業は、原発事故に促されて、拡大成長しています
神奈川県知事も、推進派です
しかし、本来、問題を多く含んだ事業なのです