少々皮肉な表現ですが・・・

”現代建築はゴジラに壊されるのが似合っている”

それが私の現代建築に対する印象です

もし今ゴジラ映画を作るなら
狙われるのは東京スカイツリーかもしれません

現代の建物は、設計事務所の中で、紙やコンピューターの画面上で設計されます
当然ながら、紙や小さな画面上に描かれた建物は縮尺図面です
それを元に模型を作ることもあります
当然ながら、縮尺模型です

模型を眺める人間達は
これが模型でなければ巨人です・・・怪獣です
現代建築は化け物の視点で作られているのです

建築模型を自慢げに見せる設計者や施主がいますが
実際の建物が、模型のように見えるためには
ヘリコプターにでも乗るか、怪獣にでもなるしかないのです

怪獣の視点で造られた建物が、ゴジラ映画に似合うのは当然です

設計者達は、事務所の中で、いつの間にか怪獣に変貌してしまっているのです

そうやって作られた建物は
実際に、そこに立つ人間の視線で設計されていませんから
使い勝手の悪い建物が多いです
見た目も、必ずしも美しくありません
実際に地上に立つ人の目線で美しく見えるようには設計されていないからです
あくまで、ゴジラ目線によって威容を誇っているのです
こういうのは究極の”上から目線”かもしれません

軒下を美しくするのは
あくまで普通の人の現実的な目線を意識したものです
言ってみれば”下から目線”です

日光東照宮を造った人々は
現代のゼネコンや設計者達よりも
ずっと優しい人達だったような気がします