姪が亡くなってから
私は姪のことばかり考えています
気分としては、歳の離れた妹なのです
かわいい、かわいい妹だったのです

姪と親しく遊んだのは、彼女が小学校に入る前の
ほんの小さな頃の一時期です

姉の家は比較的近所です
自動車で行けば、すぐそこの距離です
それでも、私が姉の家に遊びに行くことは滅多にありません
当然ながら、姪と親しく話をすることなどありません
自分の中で、姪の存在が、こんなにも大きなものであったとは
彼女を亡くして、はじめて気付きました

私は、姪の健康のために、プレゼントをしたことがあります
姉から聞くところでは、姪はそのことを泣いて喜んだということです
私のいないところで、そうしていたのです
私は彼女の泣き顔を見たことがありません

私には、姪の笑顔しか思い浮かびません
彼女の怒った顔も、すねた顔も想像できません
泣き顔はもとより、悲しい顔すら、想像できないのです
姪は、いつも、やさしい笑顔でした

それは、彼女が病を得てからも変わりません
やせていましたが、やつれた感じではありませんでした
むしろ、少しだけ大人っぽい美しさを備えたように見えました

まさか、彼女が私より先に死ぬなど、人生の想定外です
私が死ぬ時は、彼女達に送ってほしかった
私のために泣いてくれてもいいし、笑ってくれてもいい
彼女達に送られる死なら、私にとっては、幸せな死であったはずです