民主主義は封建制が庶民に浸透し一般化したものでした
したがって、封建制を経ていない社会では
民主主義は理解できないものなのです
ここに発展途上国の民主化の苦闘の根本原因があります

アジアアフリカ地域では
植民地主義を打破し独立を果たしても
なかなか民主主義が根付かす
すぐに独裁や腐敗が起きるのです
そのことは、現代も変わらず、発展途上国の病弊です

封建社会では、命と引換えに財産が保証され、家族の存続が保証されたのです
実際には、長く戦争がありませんでしたから
命を賭ける仕事はなく、ただ真面目に勤め上げれば
永代にわたって、家族の生活が保証されました

ただし汚職のようなことが発覚すれば
武士は職を失い、財産権も失ったのです
そうなれば、本人ばかりか、家族も路頭に迷うことになるのです
こうして、公務を私心無く行なうことは封建社会のモラルとなりました
命を賭けて戦をするのと同じ意味があったからです

公務の厳格化こそが、封建制度の遺産でした

公務の厳格化が失われれば
当然ながら、公務の私物化が起きます
これが最高権力者までいけば独裁政治になるのです
言うまでも無く、独裁を許さないのが民主主義です

公務の厳格化とは
公私の別の厳格化です
”公私の別”こそは封建制、民主制を問わず
社会道徳の基本なのです