ドイツの哲学者ハイデガーは

”人間は世界内存在”だと言ったそうです

世界内存在という意味は、こういうことです

ゾウの皮膚のシワの中に棲むダニがいます
このダニにとっては、ゾウの皮膚のシワの中こそが世界の全てなのです
ゾウがどの様な形をしているか
そして、どんな場所で生育しているのか
そんなことは、まったく知らないのです

人間も同じだということです

人間も自分の世界しか知らないし
”世界”という言葉の意味するところも
一人ひとり、皆違うのです

私が、人と話をしていても、これはよく感じることです
人は、自分が住んでいる世界、自分の想像が及ぶ世界しか理解しません

にもかかわらず
多くの人は、自分の思い描いている世界と、他人が思い描いている世界が
同じものであるという前提で、会話をしていたりするのです

同じ言葉が、まったく違う意味に解され
当然伝わっているはずだと思っていた話が
まったく伝わっていなかったということがよくあります

こうしたことは
日本語が正しく理解されていないというよりは
双方が前提としている世界が、あまりにも違い過ぎることにより
生じることもあるのです