吉村昭著

「三陸海岸大津波」

を、読みました

驚きました
まるで、今回の津波のことが書いてあるようです
これぞ、本物のノンフィクションです

優れた内容ですので
私がつまらぬ解説を書く必要はありません
皆さん、ぜひ読んでください

吉村昭の著書としては
私は輪王寺宮を扱った小説を読んだことがあるだけです
あの本も、小説というより、ノンフィクションといった方がいいような内容でした

吉村昭の文章の特徴は、事実を積み重ねていく堅牢さにあります

文章を家作りにたとえるなら
普通の家は、基礎を作り、柱を立て、梁を渡し、壁を塗り・・・
という構造と工程を持つのですが
吉村昭の文章はひたすら事実を積み重ねていくのです
それはまるでログハウスのようです
シンプルでありながら堅牢なのです

吉村昭がこの本を書いたのは、今から40年以上も前です
吉村は、今回の震災でも大きな被害を受けた田老地区について
十勝沖地震に伴う津波被害を最小限に抑えた津波対策を賞賛しつつ
その巨大な防潮堤でも防ぎきれない津波が来ることを予言しています

この本は、震災以来版を重ね、ベストセラーとなっています
夫人で作家の津村節子さんの意向により
印税はすべて、被災者への義捐金に充てられます