人が道具を発明した時
人類の文化が始まったのかもしれません

人は、生態ではなく、文化によって生きます
生き方が後天的であり歴史的であるということです
別の言い方をすれば
人は、事前に決まった生き方はなく
自分の属する集団が過去から積み上げてきたライフスタイルを踏襲しながら
さらに、そこに独自の工夫をこらした個別的創造的に生きます

ライフスタイルを決定するものは
彼らの持つ道具によります
道具と、その使用法が人のライフスタイルを決定します

道具が、人間の裸の能力を超越し
裸の自然状態ではなしえなかった行為を可能とします
道具は肉体の延長であり
それなくして、人間は人間たりえないのです

私の”道具”の概念は大きく
人工物全てを”道具”とします

車椅子で生活する人は
車椅子を奪われれば移動の自由を失います
肉体の一部を失うことと同じなのです
職人は道具がなければ、職人たりえず、大工もペンキ屋も、職業を失います

道具は肉体の延長であり
道具を奪われることは肉体を奪われることと同じです
つまり、窃盗は傷害に匹敵するのです

道具こそが人類における私有財産の起源なのです
私有財産の権利が認められる社会は豊かで自由になります
私有財産への攻撃こそ犯罪なのです