私は最近

”受身の経営学”

というものを考えています

柔道の”受身”です

相手を投げ、相手に打ち勝つ経営学ではなく
投げられても、上手に受け、無傷で立ち上がるための経営学なのです

私達は、長い間
経営とは”創業”と”発展”であると考えてきました
しかし現実の経営には”衰退”と”廃業”が付きまとうのです

事業というものは
同じ事を繰り返していれば
必ず、何時かは、ライバルに出し抜かれるか、顧客に飽きられるか
取引先に手を切られたり、従業員に去られたり
時代とともに経営環境が変化し、倒産や廃業に追い込まれるのです

事業規模を縮小したり、事業内容を変更したり
思い切った技術革新に挑んだりして、事業家達は危機を乗り越えてきました

私が、経営の中に、衰退する部門を上手に廃業に導く技術が必要であると思う所以です

ある産業全体が衰退に向かう時
その産業自体を、急激に崩壊させ
あるいは無駄な支援をして、ぎりぎりまで苦しめるよりも
徐々に廃業に向かわせるテクニックは考えられないでしょうか?

私のやっている不動産賃貸業なども
今のやり方でいけば、確実に衰退する産業だろうと思われます
なんといっても、人口が減り、経済は衰退し
人々の所得が減り続けているのですから・・・

ここで金融機関全体が
新味の無い新築投資にブレーキをかけ
既存物件のリフォームに融資の力点を移したりして
現状では経営の思わしくない物件でも
徐々に債務を減らし、廃業時の債務を減ずる方向へ
経営努力を促がしたらいかがでしょうか?

言葉を変えれば
いきなり潰すのではなく
徐々に廃業にもっていくのです

将来性はどうであれ、経営者は現状を改善するための努力をし
金融機関はそのことを理解しつつ融資をするのです

どうせ駄目かもしれませんが
それでも、一億円の債務よりは五千万円の債務の方が
本人はもとより、金融機関にも取引先にも、廃業時のショックは小さくてすみます
利益を増す経営ではなく、損失を減らす経営です

なんだか、希望のない話になってしまいましたが
経営者や金融機関は、常に、そのことを考えていなければならないと
最近、私は思うのです