私のような幸せな男は
世の中に不満など言うべきではないのかもしれません

家族に恵まれ、経済的にも恵まれ
人生で大きな苦労もせず
まあまあ順調に、ここまで過してきました

確かに、税金は重いです
しかし、ちゃんと払えています
仕事も、日々、努力の連続です
しかしそれは、誰も同じことです
世の中への不満よりも、感謝の心の方が大事なような気もします

ある一面から見れば正しいことも
別の一面から見れば違って見えます
様々な角度から見るのが、物事を考える場合の基本です
しかし、人生は短いし、人は、そんなに多くのことに関われません
自分の周りと、自分の得意分野くらいしか分からずに、一生を終わるのです

自分の知っていることは、この世界の、この宇宙の、ほんの少しです
そうして、いつか、この世に、おさらばしていくわけです
自分の人生の、わずかばかりの記憶を抱きしめながら・・・

神様は、何をさせるために、私を地上に誕生させたのでしょう?
私は、人生で、迷ったり考え込んだりした時に、いつも思うのです
自分が一番したいことが、神様の望むことであるに違いないと・・・

私は本が好きで、飲み食いが好きで、家族や子供達を愛する、わりと平凡で静かな男です
結婚をし、子供を生み育て、やがて老いて死んでいくのが、私の人生なのでしょう
それは幸せなのでしょうけれど、少々、虚しくもあります

自分は野心家ではないと思っているのですが
もしかしたら、少しだけ野心があるのかもしれません
平凡な人生では終わりたくない・・・という思いが、中年になった今、あるのです

若い頃、平凡な”ただの人”で終われればいいと考えた自分の人生が
いざ、そうなろうとすると、それでは満足できない気がするのです
なんだか、罰当りな気もします
しかしまた、私には、何か別の、やるべきことがある・・・という気もするのです
それが何であるか、自分でも分からないのですが・・・