時の流れというものを考えますと
やはり、早いものだと思わざるをえません
自分の年齢を思えば、よく、ここまで来たものだと感慨にふけります

心は少年のまま、歳だけは確実に、毎年増えていくわけです
自分の少年時代、五十歳を超えた自分を想像することはありませんでした

青春時代には、長生きをする自分さえ考えたくありませんでした
長生きというには程遠いですけれど
自分としては、もう充分生きたのではないか・・・と、思うこともあります

もちろん、今すぐ死ぬわけにはいきませんし
そんな気持ちもありません
まだまだ生きたいし、生きなければなりません
それでも、いい人生だったと、自分には思えるのです

あまり欲張らず、丁寧に生きてきたので
やりたい事や、やり残したことはあるにせよ
そして、まだまだやるべきことも沢山あるのですけれど
仮に、今ここで、安らかな死を迎えることができるならば
自分の人生はいい人生であったと思っています

安らかな死が、自分をどこか平和な場所に連れて行ってくれるならば
もう、自分には、これ以上の生は必要ないように思うのです
そのくらい、私は幸福感に包まれていますし
その幸福感が長く続かないであろうことも知っています

今後の人生で出会うであろう困難を思えば
幸せなうちに、静かにあの世に行くのも悪くないかもしれません

幸福は、満足と絶望との混合物かもしれません
日々の生活の満足感と、現実と未来への不安が
私を、静かな死への憧れに誘います

もう、何も無い人生でいいと考えるのは
良いこともなくていいから、悪いことも起らないでくれという願望であり
つまりは、自己満足と絶望との混合物です
こんな気分になるのも、私がよほど幸福だからであり
ある意味で贅沢なことです

しかし、死を望むなどということは
本当は、心にもないことですし、罰当たりなことです
我に艱難辛苦を与えよ・・・と言うほどの覚悟はないにせよ
そうした気構えで立ち向かう方が
人生は楽しいし、結果として幸せになれます

人生という、この偉大なゲームを、いかに闘うか
それは各自の考え方次第です
その結果も、各自の受け止め方次第です
誰もが幸福になれますし、実際、幸福です
私は、本当に不幸な人というのを見たことがありません