母や祖母に関する
私の知らないエピソードを聞くのは
うれしく、有難いことです

子供というものは
自分の親や祖父母の一面しか知らないものです
叔母から、聞いた話も
なんとなく、そういう話になったから、聞けたのであって
そうでなければ、一生、永遠に聞くことなく、終わってしまったのです

特別でない庶民の、時代の中の、ささやかなエピソード
それでも、卵が地主の家でさえ貴重なものであった時代を知らない現代人は
その意味すら正しくは理解できません

叔母の話では、食料を売るほど持っていた地主の家でさえ
一つの卵を二人で分けるというような食べ方をすることもあったそうです
それほど卵が貴重な時代に
育ち盛りの子供を抱えた祖母は
あえて無償で、妊婦にそれを与えたのでした

母の実家は寒川町ですが
終戦後は、鎌倉逗子方面からも
毎日数十人の人が、食料を求めて、朝から行列を作っていたようです