日本の借地借家法では
土地や建物の貸し手は法による保護がありません
この法律は一方的に借り手に有利な「無法の法」と化しています
その結果、日本では良い借家が供給されていません

日本の住宅事情を悪くした原因の一つが借地借家法です
多くの人は住宅ローンを組んで持ち家を買わなければならず
それがまた、毎年3万人以上の自殺者を発生させる原因にもなっています

社会現象はしばしば逆説が起ります
借り手に徹底的に有利な日本の借地借家法は
都市住民の住宅環境を悲惨なものとしました

貸し手に有利な法律であったなら
競って優良な賃貸住宅が供給されたはずですから
借り手は、より良い賃貸住宅を余裕をもって選べたはずです
わざわざ生命保険入りの多額の住宅ローンを背負う必要はなかったのです

各所に豊富な賃貸住宅があれば
転勤や転職、失業に際しても
深刻に住宅の心配をしなくて済んだはずです
持ち家では、単身赴任や遠距離通勤を避けるのが難しいですが
賃貸住宅は、自分の職場や収入に合わせた物件が見つかりさえすればいいのです

賃貸住宅の住人には
収入減や失業による住宅ローン支払いの不安はありません
収入が減れば、家賃の安いところに越すだけです