機械のパワーソースとしての電気モーターの可能性について
それは、内燃機関との比較においては
比べ物にならないほど、大きなものがあります

しかしここで、その問題点も指摘しておきましょう

電器モーターが繊細な動きができるのは
実は、コンピューターの発達によるものです
このことは、逆に言えば
コンピューターシステムに欠陥があると
電気モーターを動力とする機械は、制御できなくなるということです

今、世間を騒がせているトヨタ自動車の欠陥問題は、まさに、このことなのです

自動車の世界で内燃機関が生き延びた理由は
技術的には、電気モーター用の充分な容量の蓄電池が開発されなかったことですが
それとは別に、文化的な理由もあると思われます

人間が機械を操縦するという
自動車運転の醍醐味は
内燃機関にこそふさわしいものだと、私には思えるのです

内燃機関の吸気や排気は
息を吸い、吐くという動物の動作を思わせ
機械音、排気音、振動や熱が、やはり動物を思わせるのです

鉄道における、蒸気機関車からディーゼルエンジン、そして電車への変化は
外燃機関から内燃機関、そして電気モーターへの産業界の主役交代を象徴しています
しかし、その亡びたはずの蒸気機関車ファンが、いまだに絶えません
機械的効率とは別の、蒸気機関の魅力を物語っています

同じく、内燃機関にも、独自の魅力があります

自動車の運転には
自由に空間を移動できる喜びとともに
内燃機関ならではの、あたかも生き物を御するがごとき喜びがあったからこそ
人類は、自動車を、ここまで愛してきたのではないでしょうか?