カレルギーによる
一党独裁体制が軍国主義化する過程の分析は
私に、ハイエクによる
全体主義の指導者の性格に関する分析を思い出させます
人々は、ナチスドイツの悲惨の原因をヒトラーの性格に帰します
同じく、ソ連の悲惨の理由をスターリンの性格に求めるのです
カレルギーは、指導者の性格に原因を求めるのは間違いであると指摘します
ハイエクもまた、同様の考え方をします
ハイエクは計画経済を否定します
そんなことは、人間の知性では不可能だというのです
複雑な要素が無限に絡み合う経済現象は
どんなに優れた知性の持ち主でも
全体をコントロールすることはできないからです
ハイエクによれば、計画経済は
不可能なことを可能だとする前提で成り立っていることになるのです
そのため、虚偽やゴマカシ、隠蔽がはびこり
誠実な人間は耐えられなくなるのです
虚偽や隠蔽に平然と耐えられる不誠実な人間だけが
全体主義国家の、立身出世の階段を登り続けることができるのです
したがって、全体主義国家では、指導者はもとより
幹部連中が皆、不誠実な人間ばかりになるのです
ここで私が、ハイエクのことを扱うのは
カレルギーとハイエクがとても似ているからです
そして、この両者の共通性と”違い”が興味深いからです
二人とも、19世紀末に生まれ
ウィーンで学んだ自由主義者です
先祖を辿れば、ハプスブルク家の家臣であり、貴族です
ハイエクはサッチャー革命、レーガン革命の原動力となった思想家です
20世紀の自由主義経済学の中心に位置し
ノーベル経済学賞を受賞しています
ハイエクは、共産主義だけでなく、政府による経済活動への干渉に反対しました
いわゆる市場原理主義の教祖とみなされているのです
昨年、米国でサブプライムローンの破綻による不況が起きるまで
その権威はゆるぎないものでした
ハイエクは、ソ連の共産主義はもとより
ナチスの国家社会主義、ムッソリーニのファシズム
イギリスの社会主義的な統制経済までも批判しました
カレルギーは、イタリアのファシズムを好意的に解釈し
もしこれがイギリスで、世襲貴族による上院を廃し
各種業界団体の代表による上院とすることができたならば
民主主義の偉大な勝利であると賞賛されたであろうと言うのです
カレルギーは無慈悲な競争による自由主義経済を支持しませんでした
この点がハイエクとの”違い”なのです
カレルギーはイタリアのファシズムを支持していません
しかし、党や政府ではなく
各種業界団体が経済界を指導するシステムは
良いものだと考えたのです
これを、ファシストが発明したシステムだからといって
嫌悪する必要はない・・・というのがカレルギーの主張なのです
一党独裁体制が軍国主義化する過程の分析は
私に、ハイエクによる
全体主義の指導者の性格に関する分析を思い出させます
人々は、ナチスドイツの悲惨の原因をヒトラーの性格に帰します
同じく、ソ連の悲惨の理由をスターリンの性格に求めるのです
カレルギーは、指導者の性格に原因を求めるのは間違いであると指摘します
ハイエクもまた、同様の考え方をします
ハイエクは計画経済を否定します
そんなことは、人間の知性では不可能だというのです
複雑な要素が無限に絡み合う経済現象は
どんなに優れた知性の持ち主でも
全体をコントロールすることはできないからです
ハイエクによれば、計画経済は
不可能なことを可能だとする前提で成り立っていることになるのです
そのため、虚偽やゴマカシ、隠蔽がはびこり
誠実な人間は耐えられなくなるのです
虚偽や隠蔽に平然と耐えられる不誠実な人間だけが
全体主義国家の、立身出世の階段を登り続けることができるのです
したがって、全体主義国家では、指導者はもとより
幹部連中が皆、不誠実な人間ばかりになるのです
ここで私が、ハイエクのことを扱うのは
カレルギーとハイエクがとても似ているからです
そして、この両者の共通性と”違い”が興味深いからです
二人とも、19世紀末に生まれ
ウィーンで学んだ自由主義者です
先祖を辿れば、ハプスブルク家の家臣であり、貴族です
ハイエクはサッチャー革命、レーガン革命の原動力となった思想家です
20世紀の自由主義経済学の中心に位置し
ノーベル経済学賞を受賞しています
ハイエクは、共産主義だけでなく、政府による経済活動への干渉に反対しました
いわゆる市場原理主義の教祖とみなされているのです
昨年、米国でサブプライムローンの破綻による不況が起きるまで
その権威はゆるぎないものでした
ハイエクは、ソ連の共産主義はもとより
ナチスの国家社会主義、ムッソリーニのファシズム
イギリスの社会主義的な統制経済までも批判しました
カレルギーは、イタリアのファシズムを好意的に解釈し
もしこれがイギリスで、世襲貴族による上院を廃し
各種業界団体の代表による上院とすることができたならば
民主主義の偉大な勝利であると賞賛されたであろうと言うのです
カレルギーは無慈悲な競争による自由主義経済を支持しませんでした
この点がハイエクとの”違い”なのです
カレルギーはイタリアのファシズムを支持していません
しかし、党や政府ではなく
各種業界団体が経済界を指導するシステムは
良いものだと考えたのです
これを、ファシストが発明したシステムだからといって
嫌悪する必要はない・・・というのがカレルギーの主張なのです