今回のインフルエンザ騒ぎでは
日本国民は冷静に対応しています
海外旅行を自粛する動きもありませんし
神経質に豚肉を嫌う動きも表面化していません
日本人は、やはり立派な民族です

これに較べて
中国人はメキシコ人を身柄拘束したり
豚肉を食べるのをやめて、養豚業者が被害を受けているとか
いわゆる風評被害も含めて
あまりいい状況ではありません

もっと酷いのがエジプトです
国内全ての豚を処分することを決定したのです
事件にことよせて、キリスト教徒の抑圧をしようというわけです
国民の90%をしめるイスラム教徒は豚を食べません
そして養豚業にも従事していないのです
豚を食べるのも、養豚業者も
少数派キリスト教系コプト教徒だけなのです
エジプト政府が何を考えているかは明確です

私は「豚インフル」という呼び名には一貫して違和感を表明していました
最近は、日本ではこの言葉は使われなくなりました
私は養豚業と豚肉への風評被害を心配していました
さいわい日本国内では、今のところ、バカな動きはありません
しかし、中国やエジプトでは、実害が出ています
中国人にとって、豚肉は主食の一つですから、これには困ります
中国政府はインフルエンザの呼び名を
「猪流感」から「甲型流感」に変えました
中国語で「猪」は「豚」のことです

インフルエンザは、実際の被害とは別の風評被害が大きく
メキシコ国内でも深刻な事態になっているようです
メキシコシティーのナンバーを付けた車が
他州に入ると、石をぶつけられたり
葬式があると、さかんに死因を聞かれ、人々が遺族に近寄らなくなったり
ちょっと咳をしただけで、人が近付かなくなったり・・・

こうした風評被害をどこまで避けることができるか
これが伝染病対策の、もう一つのテーマであるかもしれません