大磯の吉田邸が消失してしまいました
惜しむべき、文化財の喪失です

知人に吉田邸を知る人がいて
彼女はニュースを見ながら涙を流したそうです
吉田邸は建物だけでなく
外国要人ゆかりの品など、多くの貴重な”お宝”があったそうです
それらも焼けてしまったとなれば、まさに痛恨の出来事です

事件の真相は不明ですが
私には、こころない人の放火に思えてなりません
先日も、住友俣野別邸が焼失したばかりです

どちらのケースも
公開のための補修工事の最中に起きた事件です
もし放火でないなら
工事業者は、とんでもない杜撰な管理をしていたことになります

行政と業者の責任追及がなされていないことが不思議です

こうした邸宅は、もともと戦後の財産関連の税金のため
所有者が手放したものです
それを最終的には、行政がなんとかしようとしたのですが
焼失してしまったのです

行政は、民間から文化財を取り上げておいて、焼いてしまったのです
そういう意味では、戦後行政そのものを象徴する事件です
行政がやってきたことを
放火魔か、手抜き業者かが代行したということです

皇后陛下のご実家は、税務署だか国税庁だかが解体しました
丹下健三が設計し、岡本太郎が陶板レリーフを作った旧都庁舎も
あっさり解体されてしまいました

私が不思議だったのは、保存運動があったにもかかわらず
行政が解体を強行したことです
そして民間からは、具体的な買取り、引き取りの申し出が無かったことです

特に、解体されてしまう物件であれば
買い取らなくても、引き取ることはできたはずです
そうした動きが、民間から一切無かったことが、私には不思議でした

私に、もう少し余裕があれば
私が、そうした役割を引き受けたかったと思いました
解体予定の文化財を引き取る具体的な仕掛けを
何か考えなければいけません