1991年の秋、青森県を台風だ直撃し
リンゴ農家は壊滅的被害を受けました

大半のリンゴが落果しただけでなく
リンゴの木そのものが風で倒れるという被害まで出たのです
青森県内だけで、被害額は742億円にもぼるほどでした

ところが、木村秋則氏のりんご畑の被害は軽いものでした
他の畑から、リンゴの木が吹き飛ばされて来たほどの強風を受けたのに
8割以上のリンゴの実が枝に残りました
リンゴの木は揺るぎもしませんでした

木村氏の育てたリンゴの木は
他のリンゴの木に較べて、はるかに丈夫な根をつけていました
そればかりか、実と枝をつなぐ軸の部分が
他のリンゴよりもずっと丈夫だったのです

木村氏のリンゴ畑は、年々変化していきました
害虫が毎年減り続け
2000年には、とうとうハマキムシとシャクトリムシが消えました

農薬無しで害虫の発生を抑えられた理由を
木村氏は、余計な栄養分が無いことだと考えています

自然農法を実践するなかで、木村氏が発見したことは
肥料というものは、化学肥料であれ有機肥料であれ
木に余分な栄養を与えることになり
害虫を集める原因になることです

ろくに運動もせず、食べ物だけを与えて子供を育てれば
大きくなるかもしれませんが、病気に罹りやすい
弱い子供になってしまうのと同じことです