翌年も、木村秋則氏は大豆を播き、下草取りはしませんでした
相変わらず、ハマキムシ、シャクトリムシは暴れまわっています
しかし、リンゴの木は、見違えるほど元気になりました

時とともに、下草の種類が変わっていきました
人の背丈ほどもあった前年より、草丈が低くなっていました
これが最終的には30センチほどの高さに収まっていくのです

木村氏は
リンゴにつく虫を取りながら、変化していくりんご畑を観察し
自然界のバランスは
自然そのもののバランスによって出来上がっていくこと
人間が手を出せるのは
自然の営みがスムーズにいくための環境を整えてやることくらいしかない
・・・ということを学んだのでした

この年、葉っぱは通常の3文の1ほど残り
樹勢の回復は明らかなものと見えました

そして、翌年の夏、たった1本だけですが

7つの花を咲かせたのです!

無農薬栽培8年目にして見るリンゴの花でした

秋になると、7つの花は2個のリンゴの実となりました
ゴルフボールくらいの小さな実でした
神棚に捧げた後、家族みんなで大切に食べました
娘さん達にとって、はじめて口にした”お父さんの作ったリンゴ”でした