木村秋則氏がリンゴの無農薬栽培を始めて5年目
泥水の他に食酢の散布が病害虫防除に期待が持てることが分かりました
しかし、リンゴ畑復活の光明は差しません

相変わらず、リンゴは花を咲かせず
それどころか、樹勢の衰えをみせるようになりました

ふと、幹に触れると、ぐらぐらするのです
直径30センチほどの、普通なら押したくらいではびくともしない木が
枯れる寸前になっていたのです

それからというもの
木村氏は、リンゴ一本一本に話しかけるようになりました

「花も実もつけなくてかまわないから、どうか枯れないでくれ」

「お願いだから、頑張ってくれ」

リンゴに話しかけながら、歩いて回るのです

そんな木村氏を見て、周囲の人々は

「とうとう木村が狂った」

と思ったようです

リンゴの木がぐらぐらになったことで
木村氏は、土と根に関心を抱くようになりました
リンゴの木の地上部だけに気を取られていた自分に気付いたのです