先日、救急受け入れを拒否され、亡くなられた妊婦がおられました
それが東京都内の出来事でしたから
日本の救急医療はどうなっているのかと、各方面の議論が起きました

都庁と厚生省のトップが
責任のなすり合いみたいな発言の応酬をして、みっともない話しでした

石原知事も桝添大臣も
権力闘争にしか興味の無い、薄情で意地っ張りな人々のようです
あの二人は東京都知事選を争った政敵同士ですが
どちらを選んでも、東京都民にも日本国民にも、不幸な選択でした

今回の事件で、不幸中の幸いは
赤ちゃんが無事に出産できて、順調に発育していることです
お母さんは、我が身を犠牲にして、赤ちゃんをこの世に送り出しました

医療が不完全な時代は
多くの女性が、そんな運命の選択を避けることができませんでした
医療技術の発達した現在でも、こうしたことが避けられませんでした

生まれたばかりの赤ちゃんは
意識の戻らないお母さんの胸に、そっと抱かれたそうです

そして、残されたお父さんは、今回の悲劇について
今後の医療システムの改善の契機としてほしい旨の発言のあと
今回の件で医療関係者を法的に訴えることはしないと明言しました
さらに、置かれた状況の中で最善を尽くした医療関係者に対し
感謝の言葉を述べました

父となりながら、妻を失い、遺族となってしまった彼は
立派な見識を持った、一人の社会人でした
問題の本質は、直接関わりを持った医療関係者のミスとすべきでないことを
彼は承知していました

私は、悲しみを胸に沈めた彼の選択に、深い敬意を表したいと思います
そして、日本の今後の医療制度改善の契機にしてほしいと・・・心から祈ります