小泉元首相の引退表明に対し
さっそく、様々な論評がなされています
その中で、どうしても私が看過できないものが
小泉改革が社会格差の拡大を招いたとするものです

現在、派遣社員と呼ばれる非正規雇用社員が増大している問題
派遣社員と正規社員の待遇格差
それがマスコミが言う「格差」です

マスコミ関係者の異常な好待遇は、当然ながら、マスコミは一切問題にしません
20年前でも、30代で、年収一千万円を超えていたのではないでしょうか?
50代の社員であれば、どんな部署のどんな地位の社員でも
年収一千万円を超えています
それはそれは、夢のような職場です
本社は国家から特別に格安で払い下げられた都内の一等地です
その上に、マスコミは税制上の優遇措置すら受けています
これを「格差」と呼ばずして、何が「格差」なのでしょう

マスコミの偽善と欺瞞は一貫して私の指摘するところです
大企業も役人も政治家も、マスコミを敵に回したくないものですから
彼らは嘘を付き放題、出鱈目と、役所と大企業からの情報横流しで生きています

日本で社会格差が拡がったのは、消費税導入以後です
社会格差拡大の元凶は故竹下登総理大臣です
気配りの天才と言われた人ですが
政策への理解力がまったくなくて、大蔵省の言いなりになってしまいました
それから20年で、日本企業の伝統的な雇用関係は破壊されてしまいました

消費税導入以後、単純労働は外注に出したほうが経理上有利になりました
その代わり、創造性のある、企業に利益をもたらす社員は
好待遇を受けるようになったかもしれません
これが「格差」と呼ばれるものです

もう一つ、相続税の強化の問題があります
日本の中小零細企業は、ほとんどが家族経営なのですが
相続税と同族経営虐待税制によって、経営存続が難しくなりました
日本の底辺の雇用を支えてきた中小零細企業の疲弊が
日本社会に雇用の不安定をもたらしたのです

小泉元首相は
消費税を廃止することも
相続税を廃止することもしませんでした

その意味では
雇用が不安定になり、格差が拡大した日本社会に
有効な政策はとっていません

しかし彼は、首相就任にあたり
自分が首相に在任中は消費税を上げることはしないと明言し
その言葉を、国民への約束を、本当に守りました
すくなくとも、日本社会の、それ以上の悪化を止めたのです

平気で国民に嘘を吐く政治家の多い中で、彼は例外的に誠実な政治家でした